(仮称)滝沢村交流拠点複合施設の役割と方向性
目次
はじめに第1 交流拠点複合施設の3つの目的、2つの場、2つの戦略
第2 複合施設を取り巻く社会的背景
第3 滝沢村の活用できる資源や立地条件
第4 村内の公共施設状況
第5 複合施設の機能と達成できる効果
第6 複合施設の戦略「拠点化」と「複合化」
第7 複合施設の各室の役割
第8 他施設との関係、複合施設の場所、周辺施設、他地区との連携
第9 複合施設と費用、ユニバーサルデザイン
第10 複合施設の概要
第11 計画や設計への住民意見反映の仕組みづくり
はじめに
滝沢村では、地域のニーズに一番近いところにいる住民との「住民協働」という手法をいち早く取り入れ「住民と行政が協働で行うまちづくり」を進めてきました。地域では自治会や地域まちづくり推進委員会、その他の団体が中心になって、住民の安心・安全、子供の健全育成、福祉や保健の推進、住民の交流、環境の保全や文化・スポーツ・歴史の振興などいろいろな取り組みがなされています。
一方、少子高齢化社会や国の財政悪化、国際的競争力の低下や経済の落ち込みによる税収の低下などが地方都市にも押し寄せ、地方行政の舵取りはますます難しくなっています。
また、地域自治も役員の高齢化、後継者不足、価値観の多様化による意見集約の難しさ、事業のマンネリ化などの種々の問題が同居しているのが現状です。
住民協働とは、「住民と行政が、それぞれの得意分野を活かし、体勢(人・物・金)を融通しあって、共通の目的である地域社会の課題に取り組む姿」です。
村内には、自治会、まちづくり委員会、福祉や保健、子供の健全育成などを目的としたボランティアなどの団体、学術・文化・芸術・スポーツ、環境保全などを目的に数々の団体が活動しています。
これらの団体を住民協働のパートナーとして位置づけ、その活動の場の提供や活動支援を行い、活動のネットワーク化により強化することで、活力のある地域、創造性のある地域を作っていこうというのが、(仮称)滝沢村交流拠点複合施設の一つの目的です。
滝沢村の高齢者(65歳以上)数が1万人を超えるのは目前に迫ってきました。村では、学習や就業など高齢者の生きがいのために数々の施策を行っていますが、施設的に追いついていないのが現状です。もともと村内では、住民の市民活動団体活動拠点としての公共施設が不足しているという悩みがありました。
それは、学習拠点の図書館についてもいえ、交流拠点施設、学習拠点施設を整備し、子育て者同士や世代間交流の場として、退職者などの学習・地域活動予備軍の受け入れ先として、各団体などと協力し合いながら交流拠点複合施設を活用したいものです。
交流拠点複合施設は、図書館や多目的ホールをまとめることで機能的活用を目指し、各室や交流コーナー、ギャラリーなどの利用を通し、交流や情報発信が行われるなど最大限の効果が発揮されることを目指すものです。
第1 交流拠点複合施設の3つの目的、2つの場、2つの戦略
1-1 交流拠点複合施設の3つの目的
■生きがいのための「学習」支援施設
生きがいとは、 存在が認められ、頼りとされ、自らの発意が達成されること。学ぶ喜びは、知見が広がり、さらに探求することで、新たな発見や課題の解決に結びつくことです。私たちは、学ぶことを通し、自己を高めることができます。そして、地域や社会の課題を解決する術を共通認識の下に知ることで次の手を打つことができます。
■発見・創造のための「交流」支援施設
人と人が交流することで、新たな発見が生まれ、最初は一人で行っていた学習も共同で行うことでより深みができます。新しいアイディアが生まれたり、何か新しいことをやってみようという意欲が交流することで生まれます。
交流を通して友好関係を築くことで、安定した社会が築かれ、それがセーフティーネットとなります。
■活動の受け皿となる「市民活動団体」支援施設
住民による「市民活動団体」は、営利を目的とせず、社会貢献を目的とし、自発的に活動する団体であり、その形はNPO、NPOの形を取らない任意団体、ボランティア、同好会的組織などがあり、保健・医療・福祉、まちづくり、環境保全、子どもの健全育成、学術・文化・芸術・スポーツ、などの各分野で活動が行われています。
行政は「これから何か始めたい」と思っている人の受け皿になるこれらの組織の支援を行い、時にパートナーシップを組みます。
1-2 交流拠点複合施設の2つの場
■拠点性を活用した「発信」の場
学習や活動をしている個人や団体は、学習や活動した成果を発表することでさらなる成長を目指します。成果の発表は学習・活動を新たに始めたいと思っている予備軍にとって、その様子をうかがい知ることができる機会で開始の動機付けになります。
村の観光資源・食資源なども積極的に情報発信を行います。
■異業種交流を活用した「創造」の場
多様な人材の新たな出会いから新しい価値の創造が生まれます。滝沢村には大学や高校があり創造力豊かな若者がたくさんいます。また経験豊かな団塊世代の退職者などいろいろな人材の英知を活用し、新しい取り組みやイベントなどの催事、市民活動の新たなしくみづくりが生まれるようにします。
1-3 交流拠点複合施設の2つの戦略
■施設の「拠点化」による人や情報の集中
村役場周辺には公民館、老人福祉センター、総合公園など公共施設が集積していますが、さらにいろいろな施設が一緒に集まることで、賑わいが生まれ、新しい交流が生まれます。場所が分かりやすく、情報発信も効果的に行われれば、プロモーションなどいろいろなことを仕掛ける人が出てくるでしょう。
■「複合化」による効率的施設利用と異業種や各世代の交流
施設に来る人たちは、学習する人、交流する人、興味のある人であれば誰でも歓迎です。歴史に関心のある人もいればボランティアをしたい人もいる、健康に関心のある人もいれば単に本を読みたい人もいる、子育てを行っている親もいれば、退職で次のステップを考えている人もいる。入り口で利用者を限定せず、いろいろな世代や業種の人が集まり、相互に協力し合えるような施設を目指します。
第2 複合施設を取り巻く社会的背景
2-1 子育てや青年を取り巻く環境・県内一住民年齢が若い当村
自治会や子ども会、学童、保育園・幼稚園などで子どものためのいろいろな取り組みがなされていますが、地域や家庭に子どもの数が少なくなったり、近所づきあいが希薄になったりという傾向も一方であります。子ども同士の切磋琢磨の場所がもっとほしい、子育てが難しい、他のお母さん達と相談し合える場所がもっとあったらいいのに、と思っている方もいるでしょう。
少子化の原因として晩婚化や未婚化が挙げられますが、インターネットなどによるバーチャルといわれる世界が進んでいる中で、実際の交流不足もその原因の一つといわれています。
滝沢村は、住民年齢が県内一若く、若い世代が多いことは、活気がある、消費が旺盛である、子どもを通しての交流がある、などの特徴があります。
一方、生活の中心がマイカーであり公共交通機関への関心が薄く、村内にこだわらず多少の距離は厭わない、何かと生活にお金のかかる世代であり、経費を掛けないで楽しむことを望む傾向にあります。
2-2 高齢化社会
高齢者の一人暮らしが進行し、生きがいを失いかねない社会です。高齢者の方々が、外に出て行き、生きがいを持って仲間と交流することは意義のあることであり、高齢者の学習・社会活動などのニーズは高く、それに応える場の提供が必要と考えます。
また、職場を退職した方の技術やノウハウ、情熱などは、社会が必要としていることであり、ご本人も社会に還元したいと考えている方が少なくないでしょう。
滝沢村の高齢者人口はまもなく1万人を超えます。現代社会は、子育て者にやさしい、ユニバーサルデザイン、エコフレンドリー(省エネ、省資源)などを志向していますが、これは高齢者に優しいこととほとんど同義語であり、そのような社会づくりが必要になっています。
◇滝沢村の高齢者人口推計
|
年 |
総人口(人) |
内高齢者(人) |
高齢者の内訳(人) |
高齢化率 (%) |
|
|
65~74歳 |
75歳以上 |
||||
|
H21 |
53,129 |
8,580 |
4,850 |
3,730 |
16.1 |
|
H22 |
53,165 |
8,992 |
4,020 |
3,972 |
16.9 |
|
H23 |
53,198 |
9,422 |
5,194 |
4,228 |
17.7 |
|
H24 |
53,224 |
9,868 |
5,370 |
4,498 |
18.5 |
|
H25 |
53,247 |
10,330 |
5,549 |
4,781 |
19.4 |
|
H26 |
53,269 |
10,812 |
5,731 |
5,081 |
20.3 |
2-3 滝沢村の地域社会と地域活動
村内には、27の自治会、10の地域まちづくり推進委員会があり、活発な地域活動を繰り広げています。滝沢村は、盛岡市のベッドタウンと呼ばれることがありますが、地域も行政も住みよい地域づくりのために汗をかいてきた歴史があります。
一方、現代社会では、過度な個人主義などにより、地域に関わらなかったり、社会的活動ができない人も増えています。
このような中で各地域団体は、安全・安心なまちづくりに取り組んでいますが、活動の担い手の高齢化と後継者不足、事業に対する住民の温度差、プライバシーの問題、増える独居老人世帯など、地域の問題はよりその難しさを増しています。
専門の相談先やネットワーク(同じ悩みを持ったもの同士や指導者、協力者などで情報交換できる仕組みづくり)を望む声も日々高まってきています。
第3 滝沢村の活用できる資源や立地条件
3-1 交通的立地の特長
県内最大の消費地である盛岡市に隣接し、県内で最も交通量の多い路線の一つである国道4号、282号、46号、主要地方道盛岡環状線が村内を縦断し、2路線4駅ある鉄道や高速道路インターチェンジなどを有しており、県内有数の交通的立地条件を備えているといえます。近接の盛岡駅と盛岡インターチェンジは両者とも県内最大の輸送量を誇っており、当村へのアクセスが良好です。
ただしこの好立地条件は、出かけていったり、来村する人、物流にとって便利だという反面、村民の消費が流出(ストロー現象などと言われる)する危険性をはらんでおり、実際村内の地元購買率は40パーセント以下と低くなっています。
また、村内の各地を結ぶ公共交通が発達していません。
3-2 人材や機関、地域活動の特徴
滝沢村は、県立大学、盛岡大学、岩手看護短大といった大学、国・県の研究機関や盛岡西リサーチパークなどが立地する「研究学園都市」です。教員や生徒などの出身地は全国にまたがっており、来訪者も全国から訪れています。留学生などもおり、滝沢村を外から見てくれる人が多い、知的機関や人が集まっている環境にあります。
また、滝沢村内に企業、機関等も多く(約1,500)、住民も出身地、勤務先なども多岐に渡り、いろいろな人材を有しているということができます。
3-3 資源の特徴
宮沢賢治がこよなく愛し、日本百名山の一つとして全国から登山者が訪れる岩手山、その裾野に広がる岩手山麓の自然と酪農地帯は村民にとって「愛すべきふるさとの風景」になっています。賢治の作品(童話や詩歌など)には村内の地名や山名などが多数登場しており、おそらくその数は全国の市町村一ではないでしょうか。岩手山麓には工房が並び、住民協定による景観保全がなされ、スイセンロード、サクラ街道など、住民の手によって地域の魅力が保たれています。
滝沢村は農業生産額も高く、気候(寒暖の差が大きいこと)などから食味もよいとされ、食材に恵まれた地域です。
国選定無形民俗文化財「チャグチャグ馬コ」や南部曲り家があり、守られてきた里山が美しく、歴史的には中世安倍氏に関連するとされる大釜館遺跡、八幡館山遺跡などもあり、歴史的・文化的資源に恵まれています。
第4 村内の公共施設状況
4-1 活動拠点としての公共施設
滝沢村の公民館数は1館であり、これは県内や全国でみた場合最低レベル(県内市町村平均の約1/10、全国市町村の約1/9)となっています。村内にはこのほかにふるさと交流館などの類似施設がありますが、それは他市町村においても同じで(例えば地区活動センターなど)この統計には入っておらず、公民館1館というのはいかにも少ない数字です。
これは、当村では生活基盤の充実や学校建設など、必要不可欠と言われるものの整備が優先され、文化や余暇、生きがいといったどちらかというと豊かさに関係するようなものは後回しにされてきたという、急激に人口増加した当村ならではの事情があるのかもしれません。
活動拠点としての公民館のような施設の必要性はますます高まっています。
|
県内の公民館(※)状況 ※公民館…社会教育法で規定する公民館。住民の社会教育を推進するため事業や職員についての規定がなされている。 |
・公民館数…332館 ・市町村数…34 ・1市町村あたりの平均公民館数…10館 (全国平均は9館である) |
|
村内の公民館状況 |
・公民館数…1館 |
■滝沢ふるさと交流館
・建築年度…平成7年
・建築面積…1,718平方メートル
・延床面積…2,296平方メートル
・駐車場100台敷地面積10,442平方メートル
滝沢ふるさと交流館は、平成7年に建設され村内で最も新しく、また村内最大の文化交流施設として、多くの利用がなされています。
周辺に人口が多いこと、公共交通機関が利用できること(ただし利用者の大半は自家用車利用)、目立った場所にあること、施設が明るくきれいで快適であること、などが利用率が高い理由として考えらますが、ここ数年の利用状況を見ると、平成18年度からは指定管理者制度による民間団体による運営になり利用率の向上がみられるものの、利用件数、利用者数とも微増傾向を示し、施設的には飽和状態にあるといえます。
駐車場が狭いことも指摘されており、土日のイベント等においては、隣接の民間事業所の職員駐車場を借用しているのが現状です。
◇主な部屋と面積
|
室 名 |
面積(平方メートル) |
収容人数(人) |
|
ホール |
362 |
180(稼動席のみ)、350(稼動席+パイプ椅子) |
|
楽屋 |
|
|
|
学習室 |
164 |
108 |
|
集会室(和室) |
128 |
96 |
|
調理室 |
56 |
24 |
|
会議室 |
55 |
30 |
|
研修室 |
53 |
30 |
|
コミュニティ室 |
49 |
27 |
◇年間利用件数の推移
|
年度 |
H15 |
H16 |
H17 |
H18 |
H19 |
H20 |
|
利用件数 |
2,798 |
2,970 |
2,464 |
3,276 |
3,332 |
3,071 |
|
利用者数(人) |
94,799 |
91,131 |
84,475 |
95,665 |
105,399 |
94,852 |
■滝沢村公民館
・建築年度…昭和48年
・建築面積…1,004平方メートル
・延床面積…1,222平方メートル
滝沢村公民館は、昭和48年に当時総合的文化施設として建設されました。当時の村の人口は約13,000人でした。それから約40年、トイレの改修や子ども図書室などの設置などにより利便性の向上が図られてきましたが、施設の老朽化などが原因か利用者が伸び悩んでいます。
◇主な部屋と面積
|
室 名 |
面積(平方メートル) |
収容人数(人) |
|
視聴覚室 |
105 |
35 |
|
第1会議室 |
43 |
18 |
|
第2会議室 |
35 |
15 |
|
和室 |
93 |
75 |
|
談話室 |
21 |
10 |
|
大ホール |
141 |
280 |
|
湖山図書館(子ども図書館、閲覧室、収蔵庫含む) |
250 |
|
|
事務室 |
146 |
|
|
その他(廊下、トイレ、機械室等) |
388 |
|
◇滝沢村公民館年間利用件数(図書館を含まない)の推移
|
年 度 |
H15 |
H16 |
H17 |
H18 |
H19 |
H20 |
|
利用件数 |
2,409 |
2,366 |
2,255 |
2,327 |
2,084 |
1,858 |
|
利用者数(人) |
66,735 |
55,982 |
44,203 |
47,347 |
54,890 |
37,109 |
4-2 図書館の不足
滝沢村の図書館である湖山図書館がオープンしたのは、昭和53年のことでした。当時人口は約2万人、その後人口は急速に増えましたが、村では移動図書館であるかっこう号の運行などによりサービスを行ってきました。
現在、湖山図書館は県内で最も小さな図書館であり、面積は県内全市町村平均の4分の1程度となっています。
|
県内の図書館 |
・図書館数…48 ・平均延床面積…910平方メートル ・平均蔵書数…84,078冊 ・人口一人当たりの蔵書数…3冊 ・人口100人当たりの延床面積…3.4平方メートル |
|
湖山図書館 |
・延床面積…250平方メートル ・蔵書数…58,645冊(内図書館開架25,000冊) ・人口一人当たりの蔵書数…1.1冊 ・人口100人当たりの延床面積…0.5平方メートル ・年間利用者数(湖山図書館)…20,144人 ・年間利用者数(かっこう号)…3,016人 |
4-3 高齢者大学と施設
滝沢村では、高齢者大学である「睦大学」が活発に行われています。現在867人の大学生がおり、全学生が一同に会する全体講座が年8回、個々の趣味の教室が全28教室行なわれており、延開催数は約800回、出席者の延べ人数は約1万9千人となっています。
趣味の教室は、文科系(生け花、習字、絵画など)、芸能系(歌謡、舞踊など)、スポーツ系(太極拳、卓球など)と多種多様であり、最高齢の方は93才、参加者にとって生きがいの場、仲間との交流の場となっており、何歳になっても学ぶことの大切さが感じられます。
睦大学では高齢者数の増加に伴う会員の拡大に対して、滝沢村老人福祉センターで行っていた講座を、滝沢村公民館、滝沢ふるさと交流館、篠木多目的研修センターなどに場所を拡大して対応してきましたが、部屋が収容の限界点に来ている例(太極拳など)や二部屋を一緒に使っている例など、部屋の手配にはいつも苦労しているようです。
滝沢村老人福祉センターや滝沢村公民館前の駐車場は、睦大学の日は満車になっています。また、村の福祉バスを睦大学のある月、水、金のうち、月曜日と金曜日に運行していますが、バスのない水曜日の教室への参加者が少なく、高齢者にとって公共交通が重要であることを裏付けています。
■睦大学趣味の教室の開催状況
|
H21 開催場所 |
趣味の教室数 |
開催回数 (回) |
生徒数 (人) |
延べ出席者(人) |
|
滝沢村老人福祉センター |
16(将棋、民謡、絵画、ちぎり絵など) |
397 |
433 |
- |
|
滝沢村公民館 |
6(歴史、太極拳など) |
116 |
250 |
- |
|
滝沢ふるさと交流館 |
2(歌謡、新舞踊) |
44 |
281 |
- |
|
篠木多目的研修センター |
3(卓球、染色など) |
151 |
87 |
- |
|
滝沢総合公園 |
1(ニュースポーツ) |
64 |
111 |
- |
|
合計 |
28 |
772 |
1,162 |
18,794 |
4-4 保健活動と公共施設
村では、村民の健康のために積極的に保健事業を展開していますが、そのうち成人のための各種検診・健康教室、母子のための健康診査、幼児教室、健康相談などについては、全体で250回、利用者は延べ約2万3千人にも及んでいます。
各種検診は、村全域の施設で行っていますが、滝沢村公民館や滝沢ふるさと交流館でもかなりの数を行っており、また、母子に関するものは滝沢村老人福祉センターと滝沢ふるさと交流館を中心に行っており、滝沢ふるさと交流館での総実施回数は98回にも及んでいます。
村民の健康管理、疾病予防、乳児健康診査などの専用の施設がないこと、各地に出向いていった際に他の利用とかちあってしまうことも少なくないのが現状です。
■各種保健活動の状況
|
施設名 |
母子関係 |
成人関係 |
計 |
|
(H20) |
幼児教室、乳幼児健診、予防接種、育児相談など |
各種がん検診、健康教室など |
|
|
滝沢村老人福祉センター |
63回 |
0回 |
63回 |
|
滝沢村公民館 |
10回 |
11回 |
21回 |
|
滝沢ふるさと交流館 |
80回 |
18回 |
98回 |
|
滝沢勤労青少年ホーム |
18回 |
15回 |
33回 |
|
その他(12施設) |
0回 |
35回 |
35回 |
|
合計 |
171回 |
79回 |
250回 |
|
参加者数 |
5,472人 |
17,388人 |
22,860人 |
(回数は1施設で利用があった場合1回としており、例えば、ふるさと交流館でホール、学習室、和室などが同時に利用されているなど、複数室使用されている場合が多い。)
■滝沢村老人福祉センター
・建築年度…昭和57年
・建築面積…663平方メートル
・延床面積…1,095平方メートル
昭和57年、村の高齢者福祉や健康推進の拠点として整備され活用されてきました。
当時の人口は、約2万8千人。現在、睦大学については完全に収容しきれなくなってきています。
和室が多いのが特徴ですが、膝の悪い高齢者には、畳にじゅうたんを敷いてイスを置くなどして対応しています。
なお、併設されている高齢者のための体力増進施設「はつらつ元気館」は、多くの利用者があり高齢者の健康維持に貢献しています。
◇主な部屋と面積
|
室 名 |
面積(平方メートル) |
収容人数 |
|
集会室(和室) |
101 |
90 |
|
図書室(和室) |
26 |
15 |
|
教養娯楽室(和室) |
23 |
15 |
|
会議室(和室) |
26 |
25 |
|
健康相談室(和室) |
46 |
25 |
|
栄養相談室(調理室) |
39 |
15 |
|
機能回復訓練室 |
|
|
|
診察室 |
|
|
|
運動指導室 |
|
|
|
事務室 |
|
|
◇年間利用件数の推移
|
年度 |
H16 |
H17 |
H18 |
H19 |
H20 |
H21 |
|
利用者数(人) |
22,765 |
11,808 |
13,167 |
13,814 |
15,358 |
15,382 |
第5 複合施設の機能と達成できる効果
5-1 学習機能
■高齢化社会と学習
睦大学では、年をとってから新たに趣味を始め、仲間といきいきと活動している人たちも少なくありません。本を読む、考える、手先を使う、声を出す、体全体を使うなどにより学習のいろいろな場面々々で脳の働きが活発化していると思われます。また、外出することで気分転換や社会との繋がりが増え、心や体の健康に寄与するのではないでしょうか。
一方、退職者の方は、これまでの人生経験や職場体験を通じて、それぞれの知識やノウハウを持っています。これらを社会に活用できないでしょうか。今までは忙しかった人でも退職後時間が生まれ「自分の持っているものを社会に還元したい。体験したことを伝えたい。」と考える人も少なくないかもしれません。
■図書館での学習
図書館は、公共施設の中で最も利用者の多い施設の一つと言われています。
図書館に特に目的を持たないで来ても本や雑誌、新聞などを読み、感性や知的好奇心を満たすことができます。調べ物に来ている人もいるでしょう。
生徒や学生、若い社会人などが自己の勉強のために多く来ています。これらの人たちは、自分の部屋では誘惑が多いということもあるのでしょうが、他の人たちの学習の様子をエネルギーにしている面もあるかもしれません。
図書館に限らず「一体感で学習効果を高める」といった機能は、複合施設全体で有効と思われます。(ふるさと交流館では、毎年「サークルまつり」を行い、各団体の交流により一体感を高め外への発信も同時に行っています。)
図書館は、その地区の歴史や文化、偉人などの資料も兼ね備えていますから、個人研究家や研究団体にとっても心強い見方です。
■児童の学習と図書館
今の図書館には必ず児童図書のコーナーと子どもへの読み聞かせコーナーがあります。本好きの子どもになって欲しいという願いはどの親も共通でしょう。児童にとって読書を行うことは国語力をつける、思考力を高める、情操が養われる、イメージ力が付くなどいろいろなメリットがあると思われます。
読み聞かせを行う親同士の交流が始まれば、親にとっても子にとっても一石二鳥かもしれません。
■学習とコーディネーター
学習において、学習方法に行き詰まりを感じたり、一人では長続きせず仲間や活動団体を探していたり、講師が見つからなかったり、よいテキストが見つからなかったりと、アドバイスを受けられたらと思うことが多いのではないでしょうか。コーディネータは、個々の学習にアドバイスしたり、活動団体にヒントを与えたり、他の団体とのコラボレーションを実現したりします。
図書館職員などもコーディネーターになる場合があります。
5-2 交流機能
■交流のある施設とは
「人と人のつながりは放っておくと希薄になってしまう」とある大学教授が話していますが、たしかに思い当たる節があります。特にも現代社会は、モノや情報に溢れ、インターネットやメールといった便利なツールがあり、実際の交流が少なくなったり、面倒くさくなってしまう傾向がありそうです。
一方、人と人との交流は、楽しいものです。他の人から刺激を受けたり、共感したりします。お互いに助け合うという「共助」の精神も日々の交流から生まれるのではないでしょうか。
交流を促進する施設とはどういう施設かを考えていきたいと思います。
■個人と団体との交流、ゆるい交流
個人同士の交流を新たに始めるのには順序立てが必要です。これに対して団体は情報を公開していたり、活動の様子が見られたりと交流するのに「とっつきやすい」面があります。
団体が行う発表会や体験、機関などが行う講座などは、交流の度合いとしては入り口であり、試しに参加してみることが可能です。
イベントなども、ゆるい交流として位置づけられるかもしれません。講演会、公演、ギャラリーなど、関心の第一段階、導入部としての役割があると思われます。
■交流と掲示板機能
需要と供給の橋渡しをする数平方メートルの「掲示板」が大きな役割を果たします。
複合施設は学習や市民活動に関心を持った人たちが集まる施設ですから、同じ掲示板でも商業施設などのそれとは少し趣が異なります。
掲示板には、「○○してみませんか」という呼びかけがいくつも掲げられています。活動日や場所も入っていますから、試しに見学もできます。また、逆に、「こういうサークルを作りませんか」といった呼びかけも有効でしょう。
掲示板は一旦ルールさえ決めてしまえば、あまり面倒なものでなく、「今度こういうのやってみます参加してみませんか」という軽いスタンスでも対応できます。
■交流と窓口機能
相談には、専門的な知識が必要な相談、一定の講習で対応可能な相談、パンフレット等を元に誰でも対応が可能な相談など、いろいろな段階があるでしょう。
相談の中にはもちろん専門家が対応しなければならないことがあります。
一方、それほど深刻ではない、ちょっとしたアドバイスが欲しい相談ごとも多くあります。
このような簡易で潜在的に多いと思われる相談への対応ができれは、活動の巾も広がります。
○軽易な相談例(一般の人が日常生活で必要と感じるもの、関心事など)
・健康管理法、体力維持のための運動、食生活などについての相談
・福祉ボランティアに関する相談、里親制度などの情報
・芸能、文化、歴史、語学、日曜大工、家庭菜園、ガーデニングなどの学習方法や学習先の相談
・UターンIターン、就業、就農などの相談(これは軽易ではないが資料などの一次情報を提供することができる。次も同じ。)
・まちづくり、組織作りなどの相談
また、例えば、メタボ相談などの関心事は、健康測定器具を設置し、併せて相談に応じる方法もあります。またそういうコーナーを作っておけば、掲示板の活用や冊子の設置による病気予防のPRや献血車の予告なども効果的かもしれません。
観光は人々の協力を得やすい分野でもあり(郷土を愛する気持ちが反映されること、アクティブで面白い面があることなど)、当村は観光資源も少なくなく、関心のある人には、観光ボランティアガイドの組織化や観光協会へのホームページへの写真募集など、いろいろな展開が考えられます。
5-3 市民活動団体支援
■市民活動団体とは
人間は、社会的動物といわれます。それぞれの生活の場面で、家庭、会社、学校、親戚、近所、自治会、友人、同好の会などいろいろな組織に属し、生活を送っています。組織はセーフティネット的側面(困ったときに相談に乗ってもらえたり、援助を受けられる場合がある、など)も持っています。
その中で、市民活動団体は、「営利を目的とせず、社会貢献を目的とし、自発的に活動する団体」であり、その形はNPO、NPOの形を取らない任意団体、ボランティア、同好会的組織などがあり、分野としては以下のものがあげられます。
・保健・医療・福祉の推進
・まちづくりの推進
・環境の保全
・子どもの健全育成
・学術・文化・芸術・スポーツの振興
・国際協力
・人権擁護・平和の推進
・NPO・団体活動支援
・その他の活動分野
同好会的組織は、ボランティア的組織などより社会的使命は薄いと考える人もいると思いますが、同好会的組織であっても、情報を一定程度公開し、会員の門戸を開き、公平で平等な組織運営を行っていれば、皆で学習・運動・活動し、切磋琢磨する様子は社会貢献の意味合いがあるといえないでしょうか。
学習等は団体で行ったほうが、モチベーションの維持に役立ちます。また、気心の知れた仲間でありそのほうが楽しいといったこともあります。
団体は同じ志をもつ集団であり、ルールの中で活動します。コミュニケーション能力や、組織運営術もその中で養われます。
公助(公が助ける、行政が施策として行う)が人的・財源的に限られる現在において、共助を促す自発的な団体への要求度は高まっているようにみえます。
講師のいる団体活動の場合、講師にとってもやりがいがあり、一定の収入にもなり、講師は同じ生活圏在住のことも多く、広義にとらえればコミュニティビジネス(地域の中で地域ニーズに合わせて行われるサービス。持続可能なものとして有料で行われるが、NPOなどが行い非営利事業と位置づけられる場合もある。)といえるかもしれません。
また、こういった団体活動は施設管理者にとっても固定した利用者となり安定した利用料収入が得られます。学習等の団体は定期的に週の同じ日同じ時間に活動することが多いので時間的に棲み分けがなされ施設管理者にとっても都合がいい面もあります。
これらの市民活動団体には、一定のルールの下で事業費助成を行っている市町村もあります。いずれにしても、活動が活発になることでWIN-WIN(ウィンウィン。参加する人も団体も行政もそれぞれメリットが得られること。)の関係ができあがればしめたものです。
■行政と団体との協働スタイル
行政が協働を行う相手方として、自治会や市民活動団体は適した面を持っています。
現代社会では、住民個々の価値観は千差万別であり、行政に対する要求も以前に比較して多様化しています。行政に関心を持つ人が増えていることは好ましいことですが、それぞれの意見が全く相反する場合や個人的都合による場合など、行政は取り扱いに苦慮します。その点、自治会などの地域団体は地域の人々により作られた組織であり、村としても相談しやすいのです。また自治会に限らず団体は個人より一般的に匿名性が低く(活動内容や連絡先などを公開している)、社会性が高い(複数人の合意の下に代表者が決定され、組織運営がなされている、希望すれば加入できる、企業を除いて営利を追求していない場合も少なくない)などの特徴があり、団体は行政が相談したり、協力を依頼しやすい面があります。
5-4 交流とコーディネーター、ネットワーク
■団体を支援するコーディネーター
一般に、団体を運営することは骨が折れることであり、活動がマンネリ化していたり、人間関係がうまくいかなかったり、予算が不足したり、後継者がいなかったりと、共通の悩みは多いものです。コーディネーターがいることで、団体の相談ニーズに応えることができます。コーディネーターの持つノウハウとしては以下のようなものがあります。
・会議を進行して参加者の思いや知識を引き出し、結論を導き出すノウハウ
・団体などが自らの到達点とそこに至る方法を導き出せるように指導するノウハウ
・組織を結束させるノウハウ、スムーズに進行させるノウハウ
・情報発信し、世の中に伝えるノウハウ、新規加入を促すノウハウ
・それらを総合した地域づくりなどのノウハウ
■交流の仕掛け人、コーディネーター
コーディネーターは、日々の情報収集や相談を通して団体の普段の活動状況や代表者などを知っています。
「○○をしたいんですけど教えてくれるところありませんか」
「△△サークルって掲示板にありましたけれどどういうグループですか」
「ウチのボランティアで育児に協力したいという人いるんだけどどこか受け入れ先はないですか」
掲示板とコーディネーターは交流にとってなくてはならない存在です。
また、団体同士のコラボレーションが得意なのもコーディネーターです。どんな団体や個人でも得意分野と不得意分野があります。各団体では、自分たちの得意分野を発揮できる場を探しているといっても過言ではないのでしょう。
■ネットワーク化することで強くなる団体
団体では、時には意見がぶつかり対立することや、活動内容や運営方法が合わず脱会者がでることもあります。
そういった時、ネットワークがあれば、他の団体の人に聞いて参考にすることができます。ネットワークとはなにも名簿になっている必要はなく、何かのときに知り合いになるきっかけがあればいいのです。
ネットワーク、掲示板、コーディネーターを三種の神器として活用すれば、それぞれの活動内容は格段に発展する可能性があります。
■施設運営への市民活動団体参加の可能性
施設運営は、村が直接行ったり指定管理者が行ったり、さらにはPFI(施設整備から管理までの一括した民間活力の導入)といった方法もありますが、いずれにしても「協力者」がいればありがたい存在です。
一方、公共施設への協力者の参加は、一貫した管理やプライバシー、責任の所在などの観点から難しい面もあると思われます。
そういった中で団体との協力関係が考えられないでしょうか。
団体は、会員を有しますから病気などで参加できないという不測の事態にも対応ができます。欠員に対する再募集などの手間も省けるかもしれません。改善を求める場合に代表者を通して話すことも可能でしょう。
このように利用者である団体に施設の管理や運営の一部を任せることは、新しい施設運営においては重要になってくるのではないでしょうか。
学生ボランティア組織などが参加してくることも考えられます。
5-5 発信の場
■人が集まるところで発信する効果
交流拠点複合施設は、人が集まり交流する施設ですので、ここで情報を発信することで効果が倍増します。
芸術文化、福祉、住民、観光、スポーツ、人文社会、科学、保健、地域づくり、産業など、多種多様な団体・個人が、活動しながら情報を発信します。
「何をしたらいいかわからない」人にとって情報は「入口」です。しかもその場で活動していたり、相談窓口があったり、と多層的に情報があれば検討したい人にとっては助けになります。
また、行政側も村広報やインターネットと同様この場を情報発信の場として活用することができます。
■ブランド発信・観光発信
各市町村では、その市町村のイメージを高めたり、市町村の特徴をわかりやすく説明したり、活動をPRするようになってきました。このことは、観光的な意味合いもあると思いますが、やはりかけがえのない故郷としてその市町村を愛するようになってほしい気持ちの現われではないでしょうか。
ところで村の資源といわれる「チャグチャグ馬コ」、「宮沢賢治」、「中世安倍氏」などについて我々は村との関わりをどの程度知っているのでしょうか。
村内で作られる農産物にしても、かえって他市町村の人からの評判が高かったりする例はないでしょうか。
役場周辺は、観光情報を発信するのに適しています。盛岡市、八幡平市、雫石町は県内有数の観光エリアでありその中間に位置し、盛岡駅と盛岡インターチェンジは県内最大の利用者(車)数を誇っています。
もう一度資源を見直したり、磨きなおしたり、新たなものを作ったりして、どんどん発信していきます。発信適地には、情報が次々に集まってきますから、好循環が生まれます。
■情報発信施設に集まる情報
情報発信は、活動情報、観光情報などに限りません。
熊本県小国町の観光案内所・地域産品施設「ゆうステーション」では、Uターン情報の窓口を併設して、若者のUターンと起業の支援を行っています。明るく開放的な施設であり、常勤の相談員がいることで若者たちにうけ数々の実績を生んでいるようです。
5-6 創造の場
■新しい価値の創造
いろいろと新しいアイディアが浮かぶ時があります。
しかし、その多くは日の目を見ないで終わってしまうのが現実です。原因として、
・実行に移す人がいない
・予算がない
・面倒である。検討する時間がない、などがあげられます。
一方、気の置けない仲間同士で酒を飲んでいるとき出たアイディアが実現するとよく聞きます。そのケースでは、面倒だという気持ちを酒の勢いでやると言ってしまい、人の問題も自分たちでやってしまいます。予算の問題は、それに比べれば何とか解決できる問題なのかもしれません。
複合施設には、いろいろな個人や団体が集まります。
保健、福祉、商工観光、生涯学習、地域づくりなどいろいろな人たちが集まります。
うまく若者を巻き込めば、若者はアイディアマンでもあり、ものごとに積極的な面もあります。若者が集まりやすい・意見を言いやすい仕組みを作ってはどうでしょうか。ボランティアなども若者に関心がある分野です。
■創造と持続可能、コミュニティビジネスの視点
交流拠点複合施設で出されるアイディアは、人の交流が図られるこの施設においては、最後は資金の問題になる可能性があります。
これからの地域課題解決や各種活動の資金の問題は、行政資金の視点とコミュニティビジネスの視点の両方が必要になってくるかもしれません。行政が集める税収は市町村のサービスのために使われるものであり、地域などで行われる団体の活動資金や事業資金への税収からの補填などの対応は各市町村まちまちであり、まだ社会実験的な(試験的な)取り組みともいえます。
一方、各団体が活動を持続していくためには、一部にコミュニティビジネスの視点が必要になってくると考えられます。
コミュニティビジネスは、地域においてサービスを提供し(通常広い対象者に低料金で)ビジネスとして成り立たせるというものです。コミュニティビジネスはNPOなども模索しており、営利を追求するというよりは、持続可能であるために、歳出と歳入の帳尻を合わせたり、地域ニーズに対するマーケティングやサービスの提供先である住民の顧客管理をしっかり行うなど「ビジネス感覚」を取り入れることに主眼がありそうです。
創造するためのノウハウ(ここではビジネス感覚を例に上げました)を併せて養っていく必要があります。
第6 複合施設の戦略「拠点化」と「複合化」
6-1 拠点化による効果
■集積による集客効果
ショッピングセンターなど大型商業施設の集客力(人を集める力)を出すために用いられる計算には、建物の集積度が用いられることがあります。施設が一箇所に固まっていた方が相乗効果が発揮されるわけです。
滝沢村役場周辺には、滝沢村役場、滝沢村老人福祉センター、滝沢村社会福祉協議会、滝沢村商工会、滝沢村体育協会、滝沢村シルバー人材センターなどの公共施設や公益的機関が集積しており、その人的集積度と機能的集積度を活かした展開が可能です。
滝沢村役場周辺には、滝沢総合公園があります。滝沢総合公園では各種の体育施設のほか、バラ園、ハーブ園、ロックガーデン、日本庭園、芝生広場など、多くの来園者を呼ぶ機能が有り、複合施設との集積でその集客度が増すと考えられます。
■集積としかけ
人が集まるところでは、「発信」にも力が入ります。
ギャラリーなども、人が集まるところでそうでないころではモチベーションが違うでしょう。掲示板なども人が集まるところだからこそ威力を発揮します。
ストリートパフォーマンスなどを行おうという意見が出てくるのも人が集まるところです。
また、人が集まっているからアンケートや勧誘をしようという気が起こるかもしれません。(人の流れの速い商店街や駅などで行うより図書館などの施設の方が向いているかもしれません。)
6-2 複合化による効果
■利用時間を補完しあう複合
人には人それぞれの生活パターンがあり、施設を利用できる時間帯は異なります。働いている人は平日であれば夜、小さな子どもを持った親や退職者は平日の午前中や午後の遅くない時間、会社で使う場合は平日の午前9時頃から午後5時頃まで、市民活動団体では勤労者中心であれば平日の夜でしょう。生徒の入る催しは土曜日か日曜日の昼間になるでしょう。
施設を複合化すれば、対象者が分散し、施設の空き時間を減らし効果的に施設を使うことができます。例えば子育て者を施設のメイン利用者に据えれば平日の夜は空いてしまうかもしれません。
施設の利用率を上げるためには、図書館の利用者、多目的ホールの利用者、会議室の利用者と個々にその利用ターゲット(どの層に来て欲しいか、来ると思われるか)、利用形態(団体等の利用内容、行政等の実施内容)に合わせ検討していく必要があると思われます。
■複合化による交流の拡大
市民活動団体、図書館利用者、大学生、子育て者、まちづくり関係者、保健事業推進者、福祉ボランティアなどいろいろな人たちが施設を活用します。
そこでは自動的に人の流れができますので、「異業種交流」が一時的なものでなく、かつ、意図的なものでなく行われる可能性があります。体勢としかけ方によりますが、いろいろな交流を生む可能性を複合施設は持つことになるのです。
第7 複合施設の各室の役割
複合施設は、図書館、多目的ホール、各室、などで構成します。
大きな施設の検討では全体のイメージにのみ目を奪われがちですが、実際使われるのは個々の部屋であり、個々の部屋(又はスペース)の機能を吟味することで、誰にとっても利用しやすい施設となります。
■会議室
会議室は、各団体の活動拠点であり、活動単位です。そこで各団体の会議、学習、活動が行われます。各市民活動団体等にとっては、部屋を予約できるかどうかが、活動ができるかどうかに直結する最優先事項となります。
部屋の数と大きさには注意を払う必要があります。各団体の活動は10人以下の少人数であることも多く、例えば40人用の部屋を2室設ける場合と10人用の部屋を8室設ける場合では、合計面積や建築コストは同じであっても(厳密には違いますが)、収容できる団体数(4倍)、貸室収入(40人用の部屋と10人用の部屋で借用料が4倍違うわけではないので、一般に部屋数が多い方が収入は多くなる)、冷暖房経費(同じ団体が小さい部屋を使った方が省エネになる)が異なります。利用者にとっても、大は小を兼ねるという訳ではありません。
■交流コーナー(ロビー、談話コーナーなど)
交流拠点複合施設では、交流コーナーが重要です。各団体が活動後に語らったり、ちょっとした打ち合わせに使ったり、図書館利用者が親子で昼食を取ったり、雨の日はちょっとした待避所になったりと多目的に使われます。緊急時に会議を開くこともできそうです。
例えば、幼児教室で集まったお母さんたちが帰りがけにちょっとした話が気軽にできるスペースがあれば、交流の糸口が掴めるのではないでしょうか。(立ち話で終わってしまうのとでは大きな違いでしょう。)
交流コーナーは、どのような場合人は心地よくその場にいられるか、人と人に交流を促す距離間とは、といった人間工学的な検討も必要になるかもしれません。
パフォーマンスを行う広場などとの位置関係も重要と思われます。
■掲示板コーナーと情報発信窓口
掲示板は利用者と運営者を結ぶ、また利用者同士を結ぶ重要なツールです。掲示板コーナーが活発に使われているかどうかが、この施設が住民に使われているかどうかを表すバロメーターになるかもしれません。
掲示板コーナーの近くには窓口があり、人(コーディネーター)が常駐していることも重要です。
■活動室・団体事務室
臨時的に団体が活用するための事務室です。パソコンの回線、コピー機、印刷機などを常備し、団体の活動を支援します。なお、コピー機、印刷機などは一般の利用者にも貸し出します。団体間の会議などにも活用します。
■ギャラリー
ギャラリーは発信の場です。
携帯サイトや懸賞雑誌での小説募集、ラジオやテレビの俳句募集、若者から高齢者まで世は創作ブームという感じがします。ここでポイントとなるのは、発表の場があるかどうかが重要ということではないでしょうか。当村でも睦大学では、ちぎり絵、水墨画、手芸、習字、など数々の創作活動が行われています。これらの作品が飾られるギャラリーがあることは、参加している人たちにとって大きな励みになるはずです。
ギャラリーは、照明や外音なども配慮されており、芸術家でなくとも、そこに飾られることで、晴れがましい気持ちになるような、作品が大切にされていると感じられる場所である必要があります。
また、人の作品を見て自分もやってみたいと思う人たちも出てくるでしょう。サークルなどは会員募集の機会でもあります。
もちろんギャラリーでは、滝沢村の伝統的な収集品や文化財、先人の偉業や作品、著名な絵画、写真、書、華道、工芸品などの展示も行われます。そのほか介護用品、外国の伝統工芸などテーマによる多種多様なものが考えらます。(ギャラリーがあればいろいろな募集も可能でしょう)
ギャラリーは、集客力のある部屋でありながらホールと違って人が分散化できるという強みもあり、運営組織を作ることなども有効かもしれません。
■健康増進室・保健室など
各種検診等を快適に行うため、会議室や小ホールなどについては外部動線も含めてレイアウトや部屋の構造を検討する必要があります。
その他にも、衛生についての考え方は、建物全体で考える必要があるのかもしれません。
■軽運動室・コーナーなど
老人福祉センターに付属する「はつらつ元気館」(高齢者のための器具を使った体力増進施設)の利用度が高いようです。高齢者に限らず健康維持のために運動に感心を持っている人は少なくありません。
屋内運動施設は、村内に総合公園体育館、東部体育館、滝沢勤労青少年ホーム、北部コミュニティセンター、篠木多目的研修センター、勤労者体育センターがあり、これらの施設は、主に球技など団体スポーツに利用され、各チームの活動と親睦、健康維持に貢献しています。
一方、普段運動をしないような人がふらっと行って体を動かすには、マシンのあるトレーニングルームなどの一部の施設を除いて屋内施設では限られているのが現状です。
また、ダンス、民謡、太極拳、ヨガ、ジャズダンス、エアロビクスなど健康運動系の活動は村内でも盛んであり、初心者などが気軽に参加できることも人気理由の一つのようです。そういった健康維持に役立つようなスペースの検討も重要と思われます。これらは種目ごとに床材の向き不向きなどもあるようですので注意が必要です。
■和室
和室は日本固有の部屋であり、日本舞踊、茶道、華道など日本古来の文化活動を行うのに適しています。一方、弾力性があることや靴を脱ぐということから、乳幼児などが座ったりハイハイをしたりしても安心であり清潔です。
また、災害時の緊急避難所として考えると体育館や学校の教室などに比較して居住性が高いといえ、平常時でも具合を悪くした方の臨時休養室としても使えます。
このほか収容人数を洋室より多めに取れる(イスなどを使わないため)といったメリットもあり、一定程度の和室を設けることで重宝します。一方、高齢者は膝への負担のから、畳に直に座るよりもイスを好む傾向があるようです。
■防音のある部屋
音の出る活動は少なくありません。楽器演奏やコーラス、詩吟、朗読など直接音を発するものはもちろんのこと体操や踊りでも音楽を使用します。このような活動を行う団体は部屋探しに苦労が耐えないようです。
結果的に一般の会議室しか借用できず、遠慮しながら活動することもあるようですし、隣室では活動に支障が出る場合も少なくないでしょう。
一方、中の音が全く聞こえないというのも、例えば子どもが中で活動しているような場合親は不安になるようです。活動の様子が漏れ聞こえた方がかえって安心したり、雰囲気が伝わってきます。そういった中にいると自分も何かやってみようと思うかもしれません。
関連して、部屋の仕切りやドアなどに中が見える仕掛けを施す場合もあるようです。
■大学のサテライト機能
滝沢村は、岩手県立大学、盛岡大学、岩手看護短期大学という3つの大学があり、その他にも国や県の研究機関(農林業関係)、高校、専門学校などがあり、それぞれに専門性を持った教育者や研究者などがいます。また村民5万人の中にはいろいろな知識、経験、特技を持った人たちがいます。村内企業には特色がある活動をしているところもあります。
これらの豊富な人材を講師として活用し、「村民大学」などとしてキャンパス化するのはどうでしょうか。熊本県小国町の九州ツーリズム大学のように、テーマを絞り他県からも受講者を募るようなユニークな取り組みもあります。
一方、県立大学のアイーナキャンパスのように大学のサテライト機能として来て学んでもらうことも可能かもしれません。村民も聴講できたり、学生のフィールドワーク(現地に出ての学習)に使われたりと、学生と村民との交流が生まれるのではないでしょうか。
それ以外でも、学生にも運営に参加してもらう、託児や図書などボランティアの協力をお願いする、イベントなどへの参加を促すなど、いろいろな関わり方ができそうです。
なお部屋の一つを階段教室にして「キャンパス」を演出する方法もあります。固定席は部屋の利用形態が固定されるというデメリットがありますが、プロジェクター(及びパソコン)なども据付にし、すぐ使えるのは、講演や視察対応などにも便利です。
■図書館
図書館は、小さな子どもから高齢者まで誰でも気軽に読書を楽しむことができる施設です。当村の現施設は貸し出し中心ですが、その場でゆっくり読むスペースがあればと思う人も少なくないでしょう。読書には、人生を豊かにする、知識を高める、必要なことを調べる、など生活に必要なものを取り入れる機能が備わっています。また、同じ本を輪読することで議論を深めることもできます。
親子の読み聞かせや読書などは、親子の絆を高め子どもの発達に貢献するでしょう。
郷土史の研究や学習は地域づくりとって意義のあることであり、そういった活動も図書館を通し広がるかもしれません。
図書館の側でもいろいろな特集コーナーを設けたり、展示物とタイアップしたりと工夫しており、また、図書館には図書館司書がおり、ジャンルに応じたいろいろな相談に乗ってくれます。良質な児童図書を紹介して欲しいといった相談も少なくないのではないでしょうか。
当村には県立大学、盛岡大学に図書館があり(盛大には児童図書館もある)村民も利用できます。
最近は、就業支援、ビジネス支援、福祉の向上、まちづくりなどを支援する図書館もあるとのことであり、滝沢村の特色を生かした図書構成や運営の検討も必要と思われます。大学図書館との連携もあるかもしれません。
■調理室・食品加工室
食の安全や地産地消に対する関心が高まっています。地球環境の悪化や残留農薬の問題など輸入農産物への不安が高まり、国内農産物、生産者の顔が見える農産物を求める消費者が増えてきました。一方、生活習慣病が増加し、ファストフード店の多い現代、食育などへの関心も高まっています。
調理室では、健康に寄与する料理、村内の食材を使った料理、機能的な料理、郷土料理などいろいろなものが市民活動団体の活動や各機関の講座などで行われることが期待できます。
また、食品加工の分野は、古くからの生活の知恵や文化であったり、特産品などとしての6次産業(1次の農業(食材の生産)+2次の工業(食品加工)+3次の商業(販売))の可能性を持っており、専用の機器などが必要となります。
また、調理室では試食、介護食、配食サービスなどの研究、イベントや会合での調理品や加工食品の試作など、あらゆる展開が可能です。
調理室は、収容人数、火力、調度類など機能性が求められますので、利用者や講師などの意見を設計に反映させることも重要です。
滝沢村には農業研究機関、栄養科学部を持つ大学、全国に知名度のある民間農場があり、食をテーマにした学習や交流も大いにありうるでしょう。
また発信機能を活用して、特産品の新製品の発表会、農産物の品評会、料理コンテストなども有効と思われます。
■ホール
ホールには、「音楽ホール」としての劇場の一面と、(可動席にした場合のみですが)席を収納した場合の「広い屋内スペース」としての一面があります。
ホールは、一般的に建設費か高く(天上が高いこと、外部との音の遮断が必要なこと、音響や見かけの点から内装やイスが吟味されていること、広いステージが必要なこと、音響・照明設備などが充実している必要があること、ピアノの設置、など)、管理費が高い(面積が大きく光熱費がかかること、音響・照明等の専門機器、ピアノなどの保守点検費がかかること、など)という傾向があり、その建設には慎重な検討が必要です。
音楽ホール専用施設(固定席)では利用率がどうしても低くなってしまう傾向があります。
ふるさと交流館にみるような可動席ケースでは、フロア部分での会議やパーティー、ダンスや太極拳などの軽運動、子ども会行事などの活動など利用率が大きく上がります。なお、可動席は電動で短時間でセッティグが可能な、使い勝手のよいものがあるようです。
音楽ホールは、ステージの大きさ、客席数などは、どういった用途に使いたいかをより検討する必要があります。
音楽ホールは、音響効果、照明効果、ステージなどの専門的要素があり、利用者や舞台関係者の意見を聞くことが重要と思われます。
ふるさと交流館のホールとの機能分担についても検討する必要があります。パーティー、レセプションの機能への対応をどうするかも検討しなければなりません。床材の選定も重要です。
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村内のホール |
○滝沢ふるさと交流館 362平方メートル(可動席のみ180席、可動席+パイプイス350席)、楽屋あり ○滝沢村公民館 141平方メートル ○岩手県立大学講堂 固定席664席 |
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村外のホール |
○渋民文化会館(姫神ホール) 固定席600席 ○野菊ホール(雫石町) 固定席808席 ○盛岡市民文化会館(マリオス) 固定席1,500席 ○アイーナ(盛岡市) 可動席507席 |
■創作室
滝沢村の柳沢地区を中心に、陶器、磁器、漆器、木工家具、ガラス工芸など工芸家が数多く工房を構え、多くのファンを持っています。
ギャラリーなどでは、これらの作品展もぜひ行いたいものであり常設展などもあるかもしれません。
一方で、中高齢者を中心に工芸を行ってみたいという潜在需要は多いと思われ、市民活動団体での活動や講座等も期待されます。
工作室は、調理室と並んで、作業が行いやすいように作業台などの配置がなされ、特殊な器具なども設置されています。
■レストラン、喫茶コーナー
農家レストラン、高齢者による郷土食レストラン、知的障がい者が運営するレストラン、村の食材を使った日替わりメニュー、盛農レシピなどによるパンと料理、など各方面と連携したいろいろな展開が楽しそうです。(コミュニティ食堂、地域食堂という切り口もあるそうです。)
レストランは、入り口に近い位置に配し、食事利用のみの人も利用しやすいようにします。
複合施設内で行うパーティー等へのケータリングサービス(料理の提供)も考慮されます。
喫茶コーナーは、ロビーとの関連性を持たせ、ロビー利用者が気軽に利用できるのが機能的と思われます。
販売コーナーも検討されます。
第8 他施設との関係、複合施設の場所、周辺施設、他地区との連携
8-1 施設の役割分担
■文化コミュニティ施設
誰でも使用料を払って利用できる施設を「文化コミュニティ施設」という名称で呼んだ場合、以下のような施設が村内にはあります。
各施設は、それぞれの地域バランスを考えて設置されていますが、交流拠点複合施設は全村を対象とした施設として位置づけます。
また、複合施設の中に置く「市民活動支援センター」は、やはり全村の市民活動団体等を支援するという位置づけで、複合施設をそのネットワークの中心に置きます。
ホールは、複合施設のホールをメインホール、ふるさと交流館のホールをサブホールとして位置づけます。
◇文化コミュニティ施設概要
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施設名 |
立地地区 |
建築年 |
面積 |
主な部屋内容 |
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滝沢村公民館 |
鵜飼地区 |
昭和48年 |
1,222平方メートル |
ホール、会議室、和室、湖山図書館、子ども図書室など |
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滝沢ふるさと交流館 |
元村地区 |
平成7年 |
2,296平方メートル |
ホール、学習室、会議室、和室など |
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滝沢勤労青少年ホーム |
東部地区 |
昭和62年 |
947平方メートル |
体育室、調理実習室、娯楽談話室(和室)、集会室、音楽室 |
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北部コミュニティセンター |
北部地区 |
昭和60年 |
1,285平方メートル |
ホール、調理室、会議室、和室 |
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滝沢村多目的研修センター(篠木) |
南部地区 |
昭和58年 |
855平方メートル |
運動室、研修室、和室、調理実習室 |
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姥屋敷多目的研修センター |
姥屋敷地区 |
昭和56年 |
205平方メートル |
ホール、研修室、和室、調理実習室 |
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柳沢コミュニティセンター |
柳沢地区 |
平成16年 |
497平方メートル |
会議室、調理実習室、ホール |
※このほか、小規模なコミュニティセンターが7施設あります。
8-2 交流拠点複合施設の場所
■利用がしやすい場所
複合施設は全村から利用しやすい場所である必要があります。一定程度人口密集地に近いこと、公共交通の便が良いこと、村内の各地域からの道路条件が来やすいこと、駐車場に入りやすいこと、駐車場の容量が過不足無いこと、などが条件として考えられます。
また、他のよく使われる施設などと一体的に利用できれば利便性が増します。
■分かりやすい場所、目立つ場所
村の核となる施設ですので、建っている場所が分かりやすく、できれば目立つような場所が理想的です。また、周辺の景観とマッチしていることも大切です。
■戦略的位置
新たな経済効果を生んだり、新しい価値を生んだりすることを狙いとしている施設ですので、大学との位置関係や、駅やインターとの位置関係、盛岡広域の消費地との位置関係なども考慮されます。
以上の視点から、また以下のような理由で、滝沢村役場周辺がその候補地として適当と考えられます。
8-3 候補地としての適合性
■距離と人口配分、歴史など
役場周辺は、村内の各地域からみて概ね中心的な位置にあり、半径4km圏内に村の総人口の約1/2、6km圏内では約2/3が居住しています。さらに、古くから役場庁舎が置かれ、歴史的にも村の中心として認知されてきたということができる場所です。
■他の公的施設・機関や民間団体との連携
役場周辺には、村役場、老人福祉センター、滝沢村公民館、消防分署、警察交番、商工会館、金融機関、社会福祉協議会、体育協会、シルバー人材センターなどの事務所が集積しています。
村民サービスの拠点である村役場と近いことで、村との連携したサービス提供が行いやすく、老人福祉センター、滝沢村公民館との一体的な活用(駐車場の相互利用を含む)が可能であり、さらに、社会福祉協議会、体育協会、シルバー人材センターと連携したサービスの提供が行いやすい場所となっています。
■村外からの利用者の利便性
役場周辺は、盛岡駅や盛岡I.C.から比較的近い位置にあり、盛岡市の市街地とほぼ連続した地域に当たり、村外、盛岡市方面、雫石町方面、矢巾町方面、八幡平市方面からのアクセスが容易な位置にあります。盛岡都市圏は県内最大の消費圏であり、県外からのアクセスもいいことから、村内の観光資源の紹介や特産品の発信、市(いち)などの開催に有利な位置にあると考えられます。
8-4 周辺施設
集積効果により情報発信能力を高め、賑わいを演出し消費を喚起するように、また、機能性を高めるために関連施設の配置が検討されます。
■新産業創造機能
村内には優れた農水産物がたくさんあります。村内5万人の消費者との関係や、加工品の商品化、販売ルートの開拓など、農産物を通しての展開には、都市近郊ならではの戦略が考えられます。
地産地消の要(かなめ)としての産直施設は 観光情報発信、特産品販売との相性も良く、レストランや料理教室の食材の調達を行うなど、村内農産物の発信基地とすることも考えられます。
■就業支援機能
交流拠点複合施設は、学習支援機能があり、村内の職業相談室を移転集約してその連携により、効果的な就業支援を行うことも可能になります。
■消防コミュニティ施設
交流拠点複合施設は、災害時の避難場所としての役割もありますが、消防屯所を計画します。
■多目的広場・駐車場
現在役場の駐車場を活用したさまざまなイベントや市(いち)が行われ、村民を中心として人的・経済的交流や産業・福祉の発信などが行われています。
これにさらに複合施設が加わることで、都市部にはなかなかない広い駐車収容スペース(役場に隣接して約500台の乗用車駐車スペース。総合公園利用者駐車場を含む)を背景として、いろいろな交流イベントが可能となります。国体時においても総合公園陸上競技場グランド(サッカー競技)と連携したイベントが開催可能です。
消防演習などにも対応していきます。
駐車場は、それぞれの施設の来客者の特性から、相互に補完しあえるものです。
◇駐車場の利用のされ方
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平日の昼間が利用上多いもの |
休日の昼間や、平日の夜間が利用上多いもの |
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・役場の利用者 ・睦大学 ・健康診断 ・母子検診、講座 |
・複合施設ホール、会議室等 ・複合施設図書館 ・複合施設イベント広場
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■キャノピー(覆い)
山形県河北町の「どんがホール」では、施設の周りを囲むようにひさしが大きくせり出し、そこでは住民が頻繁に市(いち)などを行っています。施設に附属してひさしを作ったり、多目的広場にキャノピー(覆い)を設置することで、気軽に(少ない準備で・雨の心配をせずに)市(いち)や屋外コンサートなどの催しが可能になります。
8-5 他の施設、地区との連携
集積効果を考え他の施設との関連性を最大限に利用します。
■滝沢総合公園
滝沢総合公園は、修景施設(景色を楽しむ庭園や植栽など)、休憩施設、運動施設を兼ね備える総合的公園で、平日、休日を問わず、個人、子育ての親子、家族づれ、幼稚園・保育園などの児童、時には観光客など、多くの来客者で賑わっています。特に夏場はウォーターカーテンウォールがあるロックガーデンが人気スポットになっています。
エリアとして空間一体での仕掛けも可能になります。例えば、
・宮沢賢治研究者による総合公園での詩の朗読会(雨の日は複合施設のロビーで)
・複合施設でのチャグチャグ馬コの衣装展示・グッズ販売と複合施設と総合公園間のチャグチャグ馬コのミニパレードや馬車の運行
■他地区との連携
観光やブランド発信の基本は点より線、線より面です。まず、点を線で結ぶ仕掛けが必要です。
交流拠点複合施設を、滝沢村の観光の玄関口、ブランドの発信基地として位置づけ戦略を展開します。以下、一例として。
村内のいくつかの地区を観光重点地域として選定し、その地域の団体(自治会、まちづくり委員会、企業、団体など)と複合施設が連携を図ることが考えられます。連携方法としては、マップの作成、建物・ガーデンなどの名所への案内板の設置、郷土料理などの提供、産直や市による特産品などの販売、観光ボランティアによる説明、などです。
■公共交通ネットワーク
交流拠点複合施設にとってなくてはならないのが公共交通のネットワークです。
村内のどこからでも公共交通により複合施設に来られるような交通ネットワークが必要であり、公共交通網の構築を併せて検討していく必要があります。
第9 複合施設と費用、ユニバーサルデザイン
施設の整備コスト、施設の管理・運営コストをできるだけ抑えつつ、長いスパンの中で最も効果的な方法を検討しなければなりません。
村の財政計画の中で無理の無い施設整備費と管理費である必要があります。
利用者の立場に立ったユニバーサルデザインの視点も重要です。公民館や老人福祉センターでは、エレベーターがなく2階での活動を諦める利用者もいるとのことでした。
9-1 施設とコスト
建築物のコストを考える場合、建設費だけを対象として評価しがちですが、建物にかかる全コストからみれば建設費はその一部であることに注意しなければなりません(ライフサイクルコストという)。
また、鉄筋コンクリート造りや鉄骨造りの大型施設の建築単価は木造などに比較して建設コストが高くなりますが、比例して施設の寿命も長くなります。
一方、省エネ、省コストは、今や世界共通のテーマであり、また、その技術は日進月歩であり、それらを取り入れることは公共施設としての使命でもあります。
■ライフサイクルを考えた建設と建設コストの削減
管理費のかかりにくい建物である必要があり、そのアプローチ方法としては以下のようなものが考えられます。
・冷暖房費のかかりにくい、熱効率などに配慮された建物設計や省電力型の器具の設置や夜間電力の活用
・外光を取り入れるなど、照明電気料に配慮された設計や省電力型の器具の設置
・ソーラーシステム、ヒートポンプといった新エネルギー、新技術等の採用
・設備の保守点検費用などについて、事前に細かく把握し、設備を選定
・利用者が管理に参加することで管理スタッフの労力を減らす、利用後の清掃を利用者が行うなどの協力体制
また、建設コストのかかりにくい建物というものについても検討してみる必要があります。
・意匠によっては、建設費の膨らむ設計になる場合もあり、コストとの兼ね合いの中でデザインを考える
・吹き抜けなどは建設費、管理費とも大きくなるので、必要度に注意を払う
・ホールの音響を追求すると建設費が膨らむ。ステージの形状や照明設備、音響設備などは、建設費用、管理費用、使いやすさとの妥協点を探る
かつての公共施設は豪華さを競い合う傾向があったように思われます。どこかに対抗意識が生まれていたのかも知れませんが、あくまで利用しやすさを第一に考える必要があります。
一方、人はその8割を見かけでもの判断するといいますから、外見といった意匠も使いやすさに入ってきます。内装も来客者の居住性に影響しますから、十分に検討する必要があります。
工法によって工事費が変わる場合や、PFIなどの導入で工事費(及び管理費)が変わってくる場合もあり、専門家の意見を聞いたり、先行事例をよく検討する必要があります。
9-2 ユニバーサルデザイン
■基本的なユニバーサルデザイン
一般的な意味でのユニバーサルデザインの例は次のようなものがあると思われます。
・車椅子利用者や足の不自由な人に対応しているか
・色弱者や目の不自由な人に対応しているか
・聴力の弱い人に対応しているか
・手の不自由な人に対応しているか
・妊婦、子ども、高齢者、障がい者なども含めた全ての人が使いやすい施設になっているか。性差、右利き左利き、身長、年齢などにより使いにくいことがないか
・入り口や部屋の場所が分かりにくくないか
・小さい子どもを持った親にとって利用しやすい施設か(託児スペースなど)
■入りやすい建物とは(心理的ユニバーサルデザイン)
心理的に入りにくい、足が向かないとすればそれもユニバーサルデザインに適応していないということができるかもしれません。
・名前が硬いのではないか(○○学習館など)
・名前が分かりにくいのではないか(○○まちづくりセンターなど)
・名前が対象者を限定したイメージになっていないか(○○子育て支援センターなど)
・建物に威圧感はないか、色などがどぎつかったりしないか
・分かりやすい場所にあるか、入り口がわかりにくくないか
・利用料金が一般の利用者にとって高すぎないか(安すぎないか)
・部屋の予約方法がしにくくないか、空き状況が一定程度あるか
・公共交通の手段があるか、駐車場があるか
・部屋が大きすぎないか(少人数で利用したい場合)、部屋が小さすぎないか
・必要な機能があるか(黒板、チョーク、机の巾などが作業に適しているか)
・他に迷惑にならないか、静寂性などが確保されているか
・暑さ、寒さは許容範囲か
・お役所的なのではないか(口調や雰囲気など)
高齢者は、ふるさと交流館のようにエレベーターがあっても、1階の方を好むという話もあります。先入観に囚われず、利用者の声を聞くことが必要と思われます。
9-3 収入増を見込める施設とは
設計の時点から、収入をどのように見込み、増加させる工夫を行うかを検討することは大事と思われます。
また、公共施設はその利用により効果を生むためのものであり、利用者の満足感や健康への寄与など金額に換算できないものもあると思われますが、アンケートを取るなど効果を検証し、少しでも数量化できるものは行うという姿勢も重要と思われます。
■使用料収入
村では、公共施設の使用料を条例で定め、使用料を徴収しています(減免団体を除くが、減免分についても算定し集計している)。使用料金については、1時間単位、部屋単位となっています。
収入を拡大するには以下のような方法も考えられます。
・借用者が興行を行う場合には、その内容により別の料金設定を行い高く徴収する。
・部屋については、利用者の想定人数から過大にならない面積とし、その分部屋を増やすことで、利用延べ回数を増やし使用料収入を増やす。
・利用実績の少ない時間帯(3時~5時など)については、企業などにPRしたり割引料金を設けるなど企業感覚を導入する。
・指定管理者に管理委託する場合は、利用率が上がり使用料収入が増えることでメリットが生じるようなインセンティブを与える。
■テナント収入
テナント収入は、固定収入であり次のような検討をする必要があります。
・テナント料金を工夫する(販売を行う場合のテナントには、歩合制の家賃収入とするなど)
・収益性の高いテナントを誘致する
■その他の収入と収入を生むアイディア出し
・イベント広場などでの事業収入
・施設内で収益事業など
収入についてはいろいろな方法が考えられますので、情報を集めながら、いろいろな手法を検討する必要があります。
第10 複合施設の概要
10-1 施設の内容(案)
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室名 |
延床面積 |
収容人数 |
備考 |
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学習・住民活動的施設 |
住民活動センター |
40平方メートル |
5 |
7平方メートル/人 |
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会議室・活動室 |
400平方メートル |
200 |
2平方メートル/人、小~中規模のもの8室程度(展示室、防音機能室を含む) |
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和室 |
130平方メートル |
100 |
1.3平方メートル/人、分割可 |
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調理実習室 |
80平方メートル |
32 |
2.5平方メートル/人 |
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創作室 |
70平方メートル |
20 |
3.5平方メートル/人、 |
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保健・福祉的施設 |
キッズルーム |
150平方メートル |
30 |
5平方メートル/人 |
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相談室 |
40平方メートル |
10 |
4平方メートル/人、3~4室 |
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ボランティアルーム |
40平方メートル |
20 |
2平方メートル/人 |
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小ホール(検診室)兼大会議室 |
300平方メートル |
150 |
2平方メートル/人 |
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交流的施設(学習・住民活動・保健・福祉・その他の交流) |
ギャラリー・展示スペース |
100平方メートル |
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事務室 |
70平方メートル |
10 |
7平方メートル/人 |
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ロビー・交流スペース |
300平方メートル |
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談話コーナー、情報提供コーナー |
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レストラン・喫茶コーナー |
80平方メートル |
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(小計) |
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1,800平方メートル |
577 |
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多目的ホール |
ホール・付帯施設 |
1,000平方メートル |
500 |
ホール、ステージ、楽屋 (可動席500人収容) |
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図書館 |
図書室 |
1,200平方メートル |
300 |
4平方メートル/人 視聴覚室、開架スペース、閉架書庫、児童スペース、郷土資料スペース、サービスカウンター、作業室ほか |
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共用部 |
1,000平方メートル |
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エントランスホール、風除室、階段、エレベーター、廊下、トイレ、倉庫ほか |
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計 |
5,000平方メートル |
1,377 |
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10-2 施設規模・敷地規模(案)
○建築物の構造:RC造等
○階層等:2階建等
○延床面積:約5,000平方メートル
○駐車場台数(複合施設のみ):約300台
第11 計画や設計への住民意見反映の仕組みづくり
11-1 検討委員会での検討
学識経験者、各界の代表者、地域、学生、その他などで検討委員会を構成し、原案について意見を聞く場が必要です。
11-2 既存利用者、将来利用者等からの聞き取り
実際の利用者などのニーズを聞くことが重要です。個人面談やワークショップなどにより聞きます。
■図書館のあり方について
図書館のヘビーユーザーや図書ボランティアなどに。以下質問例として。
・滝沢村の特色を活かした図書館のありかたとは
・大学の図書館とのすみわけや連携は
・インターネット時代の図書館の役割は
・学習や研究、交流を促す図書館とは
・子どもと図書館について
・図書館でどのような情報が提供されるべきか、戦略的図書館とは
・図書館の環境とは
・図書館の顧客は誰か、初めての人を誘引するには
・図書館における協力者、指導者、先進事例とは、など
■既存施設利用者
既存施設(ふるさと交流館や公民館など)の利用者(団体や個人)から聞き取り。
・施設を利用して達成していること
・現在の施設の使い勝手はどうか
・予約の手続きや空き状況などはどうか
・交流拠点複合施設に望むこと(ソフトも含めて)、など
■子育て支援と施設
子育てを行っている人から聞き取り。(グループ討議)
・子育てを行っている人にとって今の社会はどう不便か。施設はどうあればいいか
・子育てをしていて困ること
・子育てを支援できる施設のありかたとは
・総合公園などを利用しているか
・交流拠点複合施設に望むこと(ソフトも含めて)、など
■高齢者の施設利用
睦大学の受講生や一般の高齢者などから聞き取り。
・睦大学の受講理由や満足度など
・高齢者の施設を使っての感想や改善要望など
・交流拠点複合施設に望むこと(ソフトも含めて)、など
・社会参加やノウハウ提供等の手法
■指定管理者等からの聞き取り
指定管理者は、施設現場に精通しており、現在の施設の利用し勝手や新たな施設に望むことについて聞く必要があります。
■その他施設ごとの検討
ホール、ギャラリー、調理室などは専門家やその系統の団体等の意見聴取も重要と思われます。





